2020年5月8日金曜日

韓国の愉快な昔話の絵本~『イワシ大王のゆめ』~


おはようございます。自由の森には高校選択講座で「韓国講座」「韓国語・朝鮮語」がありますが、今日はシンプルに、魚たちのユニークな姿の由来を伝える韓国の愉快な昔話の絵本を紹介します。

『イワシ大王のゆめ~韓国のむかしばなし』チョン・ミジン/再話 イ・ジョンギュン/絵 おおたけ きよみ/訳 光村教育図書 (2019/12/1)

東の海に住む三千年も生きているイワシ大王が不思議な夢を見ました。

「体がぴょーんと天たかくとびあがり、すぐにぽとんとおちました。それから雪がふってきたとおもったら、つぎにおひさまがてりつけ、あつくなったりさむくなったりするのです。」

大王は家来のヒラメに、夢占い師のハゼを連れてくるように命じます。ヒラメは遠い西の海まで危険な旅を続け、ようやく占い師を大王のもとに連れてきます。大王は、占い師を歓待し、占い師は大王の夢を「大王が龍になるというすばらしい夢だ」と告げます。大王は大喜びでさらに三日三晩の豪華な宴会を続けようとします。面白くないのが占い師を連れてきたヒラメ。危険を冒して占い師を連れてきたにもかかわらず、ひとことのねぎらいの言葉ももらえなかったからです。ヒラメは思わず叫んでしまいます。

「大王の夢は、釣り針にかかってつり上げられ、塩をふられて焼かれている夢だ」

ヒラメの夢解きに怒った大王がヒラメのほっぺたを力まかせにひっぱたき、そのためヒラメの目が片方によってしまい、思わずヒラメがナマズの頭の上にうずくまったためにナマズの頭はひしゃげ、それを見て笑いをこらえたマナガツオの口はすぼみ、お腹を抱えて笑ったエビは腰が曲がってしまい・・・

この夢占いの話は、「ところで、三千年いきたイワシ大王はそれからどうなったのでしょう」でサラッと終わります。(笑) ~それからどうなったのでしょうね~

この絵本は、読後、愉快で楽しい思いが強く残ります。なぜかなあ。海の生き物の姿の由来のひとつひとつのエピソードがとてもユニークで面白く、思わず笑ってしまうような話になってるからかな。ともかく、誰もが・・・それぞれの自分のとらえかたで楽しめる絵本です。

それに、・・・現代的なデザイン感覚と独特の色調を持ったユーモラスな絵がとっても美しい。