
おはようございます。今日は、高3の久保さんが、何度読んでも「度肝を抜かれる」一冊を紹介してくれます。嬉しいなあ。久保さん、どうもありがとう。みなさん、どうぞ、お楽しみください。
『奇界紀行』佐藤健寿/著 角川文庫(2020/2/21)
はじめまして高3の久保綸子です。
今回は何度読んでも、度肝を抜かれる一冊をご紹介させていただきます。
著者、佐藤健寿は世界中の様々なジャンルの奇妙なものを博物学的、美学的な視点から執筆、撮影をするフォトグラファー。
この本には、彼が見てきた奇妙なものたちは刺激的で目も当てられない!と本を閉じたくなる写真から、思わず笑ってしまうものまであり、彼の書く文、現地の奇妙に振り回されるさまも面白いところです。
この本の中でも私が特に興味を惹かれたのは、世界最大の苦行祭。マレーシアのタイプーサムというお祭りです。
長い鉄の串を体に突き刺し痛みに耐え神に感謝し、願い事をするというもの。あまりにも危険な為死傷者も多く発祥地のインドですら禁止になりました。
しかし、マレーシアでは未だにこの伝統が残っています。奇祭の舞台はヒンドゥー教徒の聖地のバツー洞窟。その入り口までに272段の階段を登り、体に串を突き刺した信者が奇声をあげ痛みに耐え、汗や血を流し、さっきまで歩いていた信者が白目を剥き、周りの人々は担架で信者を運ぼうとします。しかし、信者は笑みを浮かべ立ち上がろうとします。
私には何が信者の原動力なのか分からない。神への信仰心の証明? なぜマレーシアはこの危険な伝統を続けるのか、分からない。私に信仰する神がいたなら理解できたのでしょうか。
「分からない」があまりにも多く1度でいいから行ってみたいと思いました。
自粛期間の今はこの本を読んで奇妙な旅行の計画を立てるのも楽しいのではないでしょうか?