
おはようございます。今日は食虫植物の本です。インパクトの強い表紙。 前半は、虫に復習するという物語で10の植物の虫の誘い方を紹介、後半は解説。見開きには隠し絵クイズもあって凝った一冊。う~ん、この本が食虫植物的で、ぐっぐっと私を誘う(笑)。
『食虫植物のわな―虫を食べるふしぎな植物のおはし』木谷美咲文、横山拓彦
絵、長谷部光泰、西田治文監修 偕成社(2019/12)
地球上の生物の長い歴史の中で、動物(特に虫)と植物との間には、食べる者と食べられる者という対立が続いてきました。一方的に食べられてきた植物側が逆襲に転じたのが、食虫植物という存在です。
「植物側の逆襲」!
植物は、受粉や種子散布などに、いろいろな生存戦略をもっていますが、食虫植物は、葉の一部をさまざまな「わな」に変化させ、虫を捕らえて、その養分を吸収します。なんだか、生物の進化の奥深さを感じさせるなあ。
食虫植物が虫を襲う場合の罠の戦略を、物語風に紹介しています。
ハエトリグサや水草のムジナモは開いた葉を素早く閉じて虫をはさみこむ。サラセニアやウツボカズラは落とし穴に虫を誘い込む。
モウセンゴケやムシトリスミレは線毛の生えた葉で粘りつけて虫をからめとる。
ミミカキグサは地面の下で袋の中に虫を吸い込む。
ゲンセリアは漁具のもんどり式の罠に虫を誘い込む。・・・
巻末には、食虫植物図鑑、食虫植物を観察できる場所のガイド、ハエトリグサの育て方など、それに詳細な索引まで付いています。
イラストも独特の雰囲気を充分に醸し出しています。
水中にも食虫植物がいること、虫だけでなく小動物まで食べてしまう食虫植物の存在。迫力満点で興味尽きない科学絵本です。