
おはようございます。今日は、同僚の司書・石橋 薫さんが、とても興味深いコミックを紹介しています。薫さん、ありがとうございます!
『性別「モナリザ」の君へ。』1~4巻 吉村 旋/著 ガンガンコミックスONLINE
〇 ここ2年ほど個人的に追いかけているコミックなのだが、YAの皆さんにもSOGIやジェンダーなど性について考えるヒントになる作品かもしれないので紹介したい。
この作品は、身体の性別が生まれつき決まっているのではなく、12歳~14歳頃に自分がなりたい方の性に変化するという世界が舞台。しかし主人公のひなせは、男性と女性のどちらにもなれないまま18歳を迎えてしまった。一方、ひなせと同じ高校に通う、幼なじみのしおりとりつは、それぞれ男性と女性となり、ひなせに対して恋愛感情を抱いている。ひなせはそんな二人の想いの間で、性が揺れ動き始める。
このコミックは黒と青緑の2色刷りになっていることが特徴的である。ひなせの「周りとの違い」や、性が目覚めてゆくにつれ表れてくる様々な「違和感」などが、青緑のインクで印象的に表現される。
また、この作品の登場人物の名前が、それぞれの性別とは全く関係なく付けられている点にもハッとさせられる。その上で登場人物たちが抱えている悩みや恋愛事情が描かれ、知らず知らずのうちに性に関してとらわれがちな枠や、人を好きになるってどういうことだろう、ということを改めて考えさせられる。
この作品は現在もまだ連載中であり、最新作はWeb雑誌『ガンガンONLINE』(https://www.ganganonline.com/)で無料で読むことができる。ひなせは、最終的にどちらの性を選ぶのか。私は、あえてどちらも選ばない道にも期待しているが、その先は…果たしてどうなるだろうか?