
おはようございます。今日は朝から「吸血鬼」です。できたら、この紹介は真夜中にお読みください。それまで、あなたをひめやかにお持ちしてます。
『少女まんがは吸血鬼でできている―古典バンパイア・コミックガイド』中野純著 大井夏代著 方丈社 (2018/12/27)
人気シリーズ『ポーの一族』(萩尾望都、小学館)、『夢の碑(いしぶみ)』(木原敏江、小学館)、『最終戦争』シリーズ(山田ミネコ、白泉社ほか)などの長編については、1シリーズごとに見直しと考察を加えて論じています。また、それぞれの作品がその後にどのような影響を与えたかの解説も。
さらに、なんと「少女まんがに吸血鬼が初めて登場した作品かもしれない」という横山光輝の『紅こうもり』(1958)。(←ああ、コレは読んだことありませんでした。)
そこから始まる50~70年代の作品群については、『ガラスの仮面』(美内すずえ、白泉社)の「カーミラの肖像」などの作中作に至るまで徹底的に押さえられ(←細かい!思い出したけど、笑)、80年代以降も『ときめきトゥナイト』(池野恋、集英社)や『トランシルヴァニア・アップル』(樹なつみ、白泉社)、さらには『黒薔薇アリス』(水城せとな、秋田書店)といった近年の作品まで、代表的な作品が取り上げられています。(←80年代以降の作品は読んでいませんでしたが、「吸血鬼」の血は脈々と続いていたのですね。)
ホラーにも純愛ものにもなり、少女が憧れる中世ヨーロッパの雰囲気をたたえ、適度に性行為を連想させる吸血行為や絶対的な弱点によってドラマが作りやすく、BL的世界観とも合致――。そんな数多くの要素が絡み合って、少女たちに熱狂的に受け入れられる奥深いジャンルとなり得たことがわかります。少女まんがの黄金時代を築いたのは、吸血鬼でした。
少女まんがの“定番!?”である、妖しく光芒を放つ吸血鬼の名作・奇作153作品。そのすべての作品にカラー写真と丁寧な批評を添えた、完全なガイドブックです。