おはようございます!本日は、
『放課後ひとり同盟』小嶋陽太郎/著(集英社)です。
世間とズレる、高校生・大学生・小学生の各登場人物たち。
彼らの抱える孤独と悩みが、切々と胸を打つエピソードを通して描かれる連作短編集です。
空から降ってくる不幸を蹴り続ける林、
性同一性障害・三崎のままならない想い、
再婚後の家族への違和感と新たな飼犬に手を焼く小倉、
ストーカーに走る大学生・相田の片想いの真実、
兄思いの三崎の弟が気づく、救ってくれた友人・栗田君の実相。
各短編の主人公は各自容易に解決しない問題を抱え、それゆえに辛い出来事に遭遇しますが、ふとした転機から救いの気配が訪れます。
一編の主役が他では脇役へ、また他編では違う脇役が主役へという連作効果により、個々のズレがゆるく肯定される繋がりが浮上してくるところが魅力的です。どんな人生を歩んでも、きっと誰か味方はいるっていう感じです。ご一読を。
