2020年10月21日水曜日

嘘の木

おはようございます!本日は、コスタ賞大賞・児童文学部門賞をダブル受賞した大作ファンタジー

『嘘の木』フランシス・ハーディング/著(東京創元社)です。

19世紀後半の英国に生きる14歳の少女・フェイスは父―高名な博物学者で牧師のサンダース師―を崇拝してきました。

しかし、化石捏造のスキャンダルに見舞われ父は失脚し、世間の目を逃れるように一家はヴェイン島へ移住します。逃れた島にも噂は追いかけてきて…。

やがて、父は謎の転落死。この死は自殺とみなされ、まともに埋葬されません。

密かに博物学者を志すフェイスは父が殺されたことを確信し、父の秘密の研究「嘘の木」、それは、「嘘を養分に成長し、その実を食すと真実を夢見る」という植物ですが、それを利用して、真相究明に挑みます。

「女性の方が頭蓋骨が小さいので知的に劣る」という「科学的事実!」がまかり通っていた時代に、様々な桎梏に抗しながら、成長していくフェイスの利発さと好奇心の強さに魅せられます。

それにしても、嘘を多く広める事で、より確かな真実が得られる!「嘘の木」とは。

作者は、すこいものを生み出したなあと思います。ご一読を。