おはようございます!本日は、
『善いミリー、悪いアニー』アリ・ランド著(ハヤカワ文庫)です。
連続殺人犯ルース・トンプスンの娘、15歳の少女アニーを主人公とする心理スリラーです。
実娘アニーは、母親を幼児9人を監禁し殺害した罪で警察へ告発します。
母は逮捕され、アニーはミリーと名を変え、里親に引き取られ、新たな人生を歩み始めます。
里親になったのは臨床心理士のマイクとその妻サスキシです。
夫妻の娘フィービー(ミリーと同年)は、突然家庭に入り込んで来たミリーを疎んじ敵視し、学校でのいじめを先導します。
ミリーの精神にルースが落とした影は色濃く、さらに里親の娘に疎まれたことで転入先の学校でも孤立を深めていきます。
やがて、母の裁判でミリーは母を裁く法廷に証人として立つ時が。・・・
物語は、ミリー(アニー)の視点から淡々と語られていきますが、母からのアニーへの虐待を初め、徐々に明かされる真実には衝撃が走ります。
さらに、加虐と被虐の歪んだ関係から生き延びようとする、ミリーの必死の覚悟と痛ましい行為(フィービーの殺害!)。
殺人鬼の娘の心理に極限まで迫る、心理スリラー。読後、様々な想いが生じる作品です。様々なことを考え始めます。ぜひ、ご一読を。
