2020年10月25日日曜日

1945、鉄原(チョロン)

おはようございます! 本日は、

『1945,鉄原(チョロン)』イ・ヒョン著(影書房)です。

1945年8月、日本の敗戦により35年にわたった日本の植民地支配から解放された朝鮮。

その中央に位置する鉄原で、歴史の激浪に巻き込まれながら、解放後の各自の夢を守るために戦う4人の青少年を中心に、かの地、かの時に生きた人々を緻密に描きます。

両親を死に至らしめた地主家で召使だった敬愛(キョンエ)

親日勢力家の子弟だが公平に暮らせる世を望む基秀(キス)、

支配階級の娘で選民意識を持つ恩恵(ウネ)、

奴婢(ぬひ)出身の斎英(チェヨン)。

解放で平等な社会が実現しそうだった時、鉄原でもテロが立て続けに起きます。その事件と関わる四人の行動が物語を進めて行きます。

読者は、困難と葛藤と悲劇に襲われる彼らの姿に、改めて皆の夢を憶うでしょう。

本書は、朝鮮半島の現代史の生きた現場へと私たちを立ち会わせる、傑作です。ご一読を!