おはようございます! 本日は、
『1945,鉄原(チョロン)』イ・ヒョン著(影書房)です。
1945年8月、日本の敗戦により35年にわたった日本の植民地支配から解放された朝鮮。
その中央に位置する鉄原で、歴史の激浪に巻き込まれながら、解放後の各自の夢を守るために戦う4人の青少年を中心に、かの地、かの時に生きた人々を緻密に描きます。
両親を死に至らしめた地主家で召使だった敬愛(キョンエ)
親日勢力家の子弟だが公平に暮らせる世を望む基秀(キス)、
支配階級の娘で選民意識を持つ恩恵(ウネ)、
奴婢(ぬひ)出身の斎英(チェヨン)。
解放で平等な社会が実現しそうだった時、鉄原でもテロが立て続けに起きます。その事件と関わる四人の行動が物語を進めて行きます。
読者は、困難と葛藤と悲劇に襲われる彼らの姿に、改めて皆の夢を憶うでしょう。
本書は、朝鮮半島の現代史の生きた現場へと私たちを立ち会わせる、傑作です。ご一読を!
