2020年7月9日木曜日

僕が家庭科教師になったわけ


本日の図書館ブログは、今年度から、「人間生活科」の高3の授業を担当される教員の小平陽一さんの登場です。なぜ、小平さんが「家庭科」を選ばれたのか。「家庭科」「人間生活科」という教科の奥行も見えてきます。どうぞ、ご一読ください。

『僕が家庭科教師になったわけ つまるところの「生きる力」』小平陽一/著 太郎次郎社エディタス(2016/2/10)

皆さんこんにちは。今年から、人間生活科を担当することになった小平です。僕は、元は化学の教師、化学を18年間教えた後、家庭科に転科しました。

家庭科というと、女子の教科とか、料理・裁縫とか思われがちですね。途中までは確かにそうでした。しかし、1994年(平成6年)から高校の家庭科(中学はその前年から)が男女共修になりました。家庭科は、そこから大きく変わったのです。僕はその年に女子大に通い、家庭科の免許を取り、翌年から家庭科の先生になったのです。

なぜ家庭科に?
それはこの本を読んでのお楽しみ。

ですが、ざっくり言いますと、自分が目指してきた現代科学というものに疑問を感じ始めたことが一つ。水俣病をはじめとする公害の問題や、原発や原子爆弾、さらには環境問題に関心を持ち始めてから、科学の二面性に危うさを感じ始めたのです。市民の立場の科学や生活科学というものが必要だな、と思ったのです。その時出会ったのが家庭科でした。家庭科は人々の暮らしを大事にする教科です。それは総合科学であり、生活の哲学だと思っています。

もう一つの理由は、共稼ぎで二人の子育てに悪戦苦闘する中で、生活技術の未熟さを思い知らされたことでした。男も家事育児を担い、共に家庭生活に責任を持つべきだと思ったのです。でも本当のところは、男頭で育った僕が、バトルをしながらも妻に厳しく鍛えられ、徐々に成長していった過程の物語がこの本です。

ぜひ、読んでみてくださいね。