
おはようございます。今日も昨日に続き絵本の紹介です。今回は、文字が読めない子にもお話の内容の理解を助けるピクトグラム(ことばの意味を絵や記号で表現した絵文字)付きの絵本です。どうぞ、ご覧ください。
『いっぽんのせんとマヌエル ピクニックのひ』マリア・ホセ・フェラーダ/文 パト・メナ/絵 偕成社(2020/1/11)
マヌエルは、線が大好きな自閉症の男の子です。
一日の生活が一本の青い線をたどって描かれます。
町といなかをつなぐ一本の線、道をたどってマヌエルは家族といっしょに車でピクニックに出かけます。マヌエルは動くものも大好き。鳥やちょうちょ、ヤギや馬、ウサギ、カブトムシと触れ合います。二人の弟と木々の間でかけっこをし、顔にさわる風の感触や風の音を感じ、川を流れる葉っぱ、星や月など自然の中で満たされ、自分の世界を広げていきます。
シンプルで分かりやすい絵と文章にピクトグラム(ことばの意味を絵や記号で表現した絵文字)がついて文字が読めない子にもお話の内容の理解を助けます。
みなさんも、ピクトグラムを文章や絵と見比べ丁寧に読むと、マヌエルの気持ちによりそってピクニックに出かける楽しさを感じられますよ。
前作『いっぽんのせんとマヌエル』(2017/8/29)の後書きに、
「このひろい世界には、いろいろなひとがくらす、さまざまな考え方があり、たくさんの感じ方があるのだとマヌエルのような子どもたちは私たちに教えてくれている」
と書かれていました。
みなさんも、この2冊を手に取って読めば、本当にその通りだなあと思うでしょう。
前作『いっぽんのせんとマヌエル』はチリの絵本でした。自閉症の男の子、マヌエルと作者が出会ったことで、生まれた絵本です。線が大好きなマヌエルが、線をたどって学校へいって家に帰るまでを、シンプルな言葉と絵で描いていました。この作品もまた、日本版は文字を読みにくい人たちのために、理解を助けるピクトグラムがついていました。続篇となる本書は、実は日本のオリジナルでの刊行です。1巻目の刊行時に、プロモーションのために来日した作者と画家が、日本の保育園でワークショップをしました。そのときに日本の子どもたちから受けた刺激から、生まれた絵本だそうです。
ぜひ、一度、手に取ってみてください。