
おはようございます。今日は、本を読んだり映画を観たりしたあと、ただ「面白かったー」がなんとなく物足りなくなってきて、もう一歩、深く楽しんだり、調べたり、理解したいな……と思う時に手にとってみたい本です。ご一読を。
『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』 北村紗衣/著 書肆侃侃房
映画や小説に対するフェミニズム批評の本です。この本を読んだら、映画の見方が変わり、自分は、今まである偏りをもって映画を見てきたのだなあと気づくでしょう。
英米の映画はフェミニズム批評やクィア批評に影響を受けた世代が作り手に成長してきたことで、ここ数年、がらりと変わりました。映画がかわっていくためには、それを語る言葉、批評というものも重要なのだとつくづく思います。
さて、この本の不思議なタイトルは、イギリスの古い童謡をもじってつけられています。
”この歌詞には、「女の子って何でできてるの?お砂糖とスパイスとあらゆる素敵なもので」(What are little girls made of? Sugar and spice and everything nice)という一節があるのですが、私はこの女の子が「ナイス」(nice、つまり「素敵」)なものでできているというのがどうも引っかかってイヤだなと思ったので、そこを変えました。私たちは別にナイスなものではできていないし、ナイスになる必要なんてないんだ、という意味をこめたタイトルです。”
なるほど。女性の中に「素敵」なんてことばを軽くはみ出してくる「爆発的な何か」を!なんですね。
……どんなことでもいいから、自分の中の、”爆発的な何か”を親友と思ってやっていく。
ポップでシャープでフレッシュ!な作品。
フェミニズム批評とは、「男女を問わず」世界の見方を何倍にも豊かにしてくれる、超強力なツールであり武器なのだということを教えてくれる本です。
〇 登場する作品
『ワンダーウーマン』『ゲーム・オブ・スローンズ』『ナチュラルウーマン』
『わたしを離さないで』『華麗なるギャツビー』『アナと雪の女王』『ファイト・クラブ』『バベットの晩餐会』『嵐が丘』『すばらしい新世界』『タンジェリン』『フェミニジア』『キングスマン』『ダウントン・アビー』ほか