おはようございます!本日は、高3の今井さんから、
『アニメ!リアルVSドリーム ジャパン・アニメに未来はあるのだろうか?』岡田浩行、武井風太/著(岩波ジュニア新書)です。今井さん、ありがとう!
選んだのは、「アニメ!リアルVSドリーム」というタイトルで、純粋にアニメーションに興味があったので手に取りました。
この本では、アニメに詳しいオタクの「フウタ」とアニメに詳しくはないけれどテレビ業界のことをよく知るアニメ会社の社長「ヒロ」という、著者二人をデフォルメしたキャラクター同士の掛け合いで、アニメというコンテンツを様々な方向から掘り下げています。
私が特に興味を持ったのはアニメ会社の過去から現代までの系譜や現在(2010年代)実際に行われているアニメ制作の過程などです。
日本のテレビアニメの黎明期、「虫プロ」「東映動画」の二大勢力がそれぞれの方向で演出や技術を特化させ、対立しているような状態の時代もあって、そこからいろいろなアニメ制作会社が派生していったという話や、有名な漫画原作のアニメ「ちはやふる」の絵コンテからレイアウト、原画を起こしていく過程の一挙手一投足を見せてくれたりと、アニメ関係者でないと知ることのできない細かい過程や事情も聞ける、貴重な情報も盛りだくさんな一冊です。
また、取り上げられるアニメのタイトルも、年代があまり偏っておらず、2013年の時点での最新の作品である「ちはやふる」を取り上げていて、「あ、この人たちは本当に若者に向けた本づくりをしているんだ」と少し好感をもちました。わかりやすくキャラ付けされ、デフォルメされた著者二人の掛け合いは「新書ってちょっととっつきにくい」と思っていた自分もすいすい読めてしまい、他の新書に手を出してみるのもいいかもしれない、と思える内容でした。
本書は2010年代のアニメ業界の問題点などにも触れられていますが、2020年代に入っても、まだまだ滞っている部分が多くあり、今読んでもなるほどと考えさせられる箇所ばかりでしたので、情報が古すぎて使い物にならない、ということはないように思います。少しでもアニメ業界に興味を持った方は、ぜひ。
