おはようございます!本日は、高2の平井ふうさんの寄稿です。ふうさん、ありがとう!ご一読ください。
『いま学校が面白い』佐藤忠男/著(岩波ジュニア新書)です。
この本は川崎市にある専門学校、日本映画学校とその生徒たちについて、その校長であり映画評論家でもある、佐藤忠男さんが書いた本です。
日本映画学校は、カンヌ映画祭で二度もグランプリを受賞した映画監督、今村昌平が同志の映画人たちと一緒に、1975年に作ったものです。この学校は入学試験こそあれど、(佐藤さんは、終始一貫して入学試験というシステムには異を唱えている)自由の森と少し重なる教育の姿勢をとっていると感じました。映画を学びたいという一心で集まったさまざまな年齢、成績、国籍、境遇の生徒たちが、それぞれでテーマを決め、議論などを重ねに重ねて実際に映画を作るという、型破りな学校でもあるのです。またそれらの、生徒が作った映画は、国内外で高い評価を受けるものも多いそうなのです。
この本の3分の1くらいは、それらの映画の良い点、あるいはなぜ素晴らしい映画ができたのかという話でした。わたしが全体的に感じたことは、技術や経験が少ないながらも、だからこその熱、正直さが心に響くのだろう、ということでした。また、佐藤さんは、映画を作る過程で、それぞれが自分、あるいは家族や他人と向き合い(向き合わざるを得ず)、生徒がよりよく変化していくということを、とても大事にしているという印象を受けました。
この本は基本的に映画のことを言っているけれど、そのほかにも通ずることの多い内容だったと思いました。特に、真っ直ぐに人に向き合うこと(この学校の創立者、今村さんは、教育理念として「人間に興味を持て」と繰り返し言っている)、それぞれの個性を押し出して本気で議論をすること、深く観察し、より深い真実を見出すことなどは、わたしたちが学校で学んでいくうえで大事なことだと思うし、学校でなくても、自分の成長やより良い人間関係のためには必要なことだと思いました。
