おはようございます!本日は、絵本
『ぼくだってとべるんだ』フィフィ・クオ/作・絵(ひさかたチャイルド)です。
空を飛びたい小さなペンギン。
うまく飛べないペンギンに父さんが「ペンギンはとばないんだよ」と教えます。でも、小さなペンギンは空を飛ぶ練習を繰り返します。《ぱたぱた ぱたっぱたっ ぱったぱった ぱたたたた》。
でも、飛べません。「こんどこそ」。勢い余って氷山を滑り、深い海に落ちていきます。
そこに父さんが来て、坊やの羽をぎゅっと掴みます。そして、親子は海の中を《ビューンビューン》と泳ぎまわります。
泳ぎながら小さなペンギンは発見するのです。「ぼくうみのなかでとんだんだね」。
この絵本、注目したいことがいくつかあります。まずは何よりも鉛筆の柔らかな情景描写に優れた絵をあげたいです。読者を自然にペンギンの世界へと誘い込みます。
そして、坊やからの刺激で飛ぶということへの思いを変えていく父親の存在も、お話の味わいを深くします。
最後に、巻末の「ほらね、ぼくだってとべるんだ」という一文。あきらめずに挑戦し、別の尺度を得て希望を叶えた小さなペンギン。彼の自信と誇りが物語を締めくくり、力強い余韻を残します。素晴らしい作品です。どうぞ、手に取ってみてください。
澄んだ空色に、優しくてかわいいイラストがとても映えます。ペンギンのしぐさや表情もかわいらしくとても心地よい絵本です。
