おはようございます!本日は、
『わたしに手紙を書いて 日系アメリカ人強制収容所の子どもたちから図書館の先生へ』シンシア・グレイディ文 アミコ・ヒラオ絵(評論社)です。
舞台は第二次世界大戦下のアメリカ。実話をもとにした絵本です。
1941年真珠湾攻撃の日から、出稼ぎのため移民として暮らしていた日系人の悲劇が始まりました。
アメリカ国籍を所有しているというのに、大人も子どもも全員が「アメリカの敵」とみなされ、 着の身着のまま。荷物のように札をつけられて強制収容所に送られます。
自分の勤める図書館に来ていた日系アメリカ人の子どもたちのことを決して忘れず、見送りに来た図書館司書のブリード先生は、 子どもたちに、「おたよりをちょうだい。 必要な物があったら知らせてね」 と、たくさんの本と切手を貼ったハガキを手渡しました。
強制収容所はひどい臭いのする馬小屋で、食べ物もない過酷な生活です。
子どもたちからメッセージを受け取ったブリード先生は、どんなに世間から白眼視され非難を浴び続けても、本や日用品に励ましの手紙を添えて送り続けました。それは三年間に及びました。
戦争という厳しい状況下でさえ、それに屈することがなかったブリード先生の勇気ある行動と贈られた本たち。それは、子どもたちの生きる支えとなりました。
国と国が戦争をする中、私だったらどうであろうかと、考えざるを得ない絵本でした。
