
おはようございます。今日は図書館入り口のすぐそばにある「沖縄コーナー」から、興味深い、一冊の新刊を紹介します。どうぞ、ご覧ください。
『琉球という国があった (たくさんのふしぎ傑作集) 』上里隆史著 一ノ関圭イラスト 富山義則写真 福音館書店 (2020/5/5)
現在では、47都道府県のひとつにすぎない沖縄県ですが、昔は「琉球王国」という、王さまが国を治める独立国で日本とは別の国でした。琉球王国の成り立ちや那覇の繁栄、それらの背景について解説しています。
東南アジアの国々や、そのころ明と呼ばれていた中国を相手に貿易で大いに栄えていました。しかし、明治時代になると琉球王国の王様は、東京に連れて行かれ、「琉球王国」は廃止されました。
琉球王国が繁栄した陰には、明が琉球王国を破格に優遇したという事があります。では、なぜ小さな島国の琉球王国を、大国明はそんなに優遇したのでしょうか。
昔々の沖縄の歴史をたどり、その秘密にせまります。
ルビもふってあって読みやすく、しかも、しっかりと琉球史研究を踏まえたものになっています。人種・民族が入り乱れた那覇の賑わいや、ジャンク船上での倭寇との戦闘など、生き生きとして鮮やかなイラストは眺めているだけで面白いです。美しい海や首里城の写真とともに。
この絵本は、2019/10/31の首里城での火災を機に、「いま、首里城や琉球王国の歴史を知るため、良い入り口になる本」として刊行されました。売り上げの一部が、首里城基金に寄付されます。