2020年6月18日木曜日

生活をつくる、充実感


おはようございます。今日は、ミュージカル俳優の5期生金澤博さんの登場です。カナキン、ありがとう!すんごく嬉しいです。人もその生活も、生み出されるモノ全てが面白いと、金澤さん絶賛の「こばやしゆう」さんの本です。どうぞご覧ください。

『こばやしゆうのつくる暮らし。』こばやしゆう/著 エイ出版社 (2012/6/5)

はじめてこばやしゆうさんの作品を見たときには衝撃を受けた。

まず、それが何だかわからなかった!さわってみたら、それは焼きもので、しかしまあ木彫りのような、子供の泥細工のような、自由な物体だった。

しかも!おもい!でもそれは、何かを飲むためのカップなのだった。これに飲み物を満たしてしまったら、果たして誰が持ち上げられるのだ?

大きさといい重さといい、こんなものを使いこなせるのは僕しかいない!と思い、なんだか楽しくなった。

僕は体が大きいのだ。そして、たくさん飲み物を飲む。すぐさま僕はそれを購入した。

人伝に聞くに、どうも魔女らしいとか、浜辺で一人で住んでいるらしいとか、ふらっと世界へ旅に出てしまうらしいとか、昔の物語の登場人物のような話ばかり。

それから時が流れ2016年。ついにその時がきた。

出演するミュージカルのために大阪に住んでいた僕は、京都での個展に駆けつけた。

僕らには、複数の共通の友人がいたようだった。初めてお目にかかったゆうさんとは、旧知の仲のように時間を過ごしました。

ゆうさんは僕が出演している舞台が観たいとのこと。丁度魔女が出てくるミュージカルなんですよ、ゆうさん。魔女が魔女見物とは面白い。

そんなことをしているうちに、お互いの家を訪ね合うように。

陶芸だけではないゆうさん。

人も最高に面白いのだけど、その生活が全て面白い。住まいは外側だけを大工さんに頼み、中身は全て自分で!家具も手作り。器はもちろん、服や、靴や、食べるものだって自分で作っている。目の前の浜辺には、たまに南の島から朽ちた木の船が流れ着く。それで、座り心地の良いベンチを作ったりする。

ゆうさんから生み出されるモノ全てが面白くて、ここ以外どこにもないモノで、ゆうさん以外作れないモノ。

文章にしてしまうと、なんだかスローライフみたいな、丁寧な暮らしみたいな印象かもしれませんが、それとは違う。

自分が作るモノを愛し、またそれを使っていく暮らしをゆうさんは愛しているようです。

絵本が読みたかったから、絵本を作ってみたの。着たい服がなかったから、ストールでワンピース作ったよ。流木を削ってお玉作った。暑い日は海の中で1日過ごすんだよ。というような、ゆうさんの1年間の暮らしが、季節ごとにおさめられた本です。

自分の生活を自分でつくりだすということ。自分でつくったものを使って暮らすということは、なんて楽しそうなんだろう。生活をつくる充実感。まずは、ゆうさんの本で体験してみてください。