2020年6月10日水曜日

ラブリィ


おはようございます。今日は、ピンクの表紙の、しかも、下のタイトル!どんな本かと思うでしょう。まずは、次の紹介をお読みください。

『ラブリィ!』吉田桃子/著 講談社(2017/6)

主人公は中2の拓郎です。彼は親友の榎と映画研究会を立ち上げ、映像コンクールで特別賞を受賞しました。その映画の主演は同級生の涼子さん。彼女は実はブスだとクラスで馬鹿にされている存在なのです。そんな彼女を主役にしたと拓郎は皆に言えずに黙っています。

「見た目」って何でしょう?榎に「拓郎は見た目で人を判断しないから友達になれた」と明かされましたが、彼にはその件で過去に一度苦い思いがあります。

そんな拓郎ですが、教室で受賞のことがバレ、「ブスを踏み台にして賞を取った」とクラスの男子につめられた時、彼は再び、・・・。

中学生の教室内での同調圧力の強さと、それに抗う拓郎の躊躇。互いに表現し合う関係をつくっていく中で、拓郎は相手を見た目ではなく心からラブリィと感じるようになっていきます。

拓郎は色々な迷いや間違いもおかしますが、心根の良い人なのが伝わってきます。それが心地よい読後感を生みます。同年代のYAは、彼となら自分も友達になってもよいと、きっと思うことでしょう。