
おはようございます。本日は、高2の平井ふうさんの寄稿です。ふうさん、ありがとう!谷川俊太郎さんの処女詩集の詩から、ふうさんが気に入った表現を紹介しています。お楽しみください。
『二十億光年の孤独』谷川俊太郎/著 集英社文庫
この本は、自由の森にも何度か来てくれている、谷川俊太郎さんの処女詩集です。表題作を含む、谷川さんが1949年冬から1951年春頃までにつくられた作品が収録されています。
いくつかの詩の中で、わたしが好きな表現を紹介します。
『その花片は 海岸のビルの八階あたりの窓から ピアニシモのアルペヂオで僕に散りかかつてきた』(「郷愁」から)
『「この警告は ジュピターの雷電の電圧降下したやつだ」 これが僕の宗教である』(「警告を信ずるうた」から)
『万有引力とは ひき合う孤独の力である』(「二十億光年の孤独」から)
『〈一杯のクリイム・ソオダをストロウでかき廻して国が出来た 全く新しい 全く透き通つた国が出来た〉』(「五月の無智な街で」から)
詩はよくわからない、抽象的な文章ばかりで深く読むなんて無理だと、詩の世界を敬遠している人もいるかと思います。だけど、この詩集にはこの他にも、素敵な情景が目に浮かぶもの、懐かしいような不思議な気分になるもの、はっとするものなど、美しい表現がたくさん出てきます。学校の授業のように、難しく考えて深く読もうとしなくても、あなたが心惹かれる一文と出会えるかと思います。
普段詩を読む人もそうでない人も、ぜひ手に取ってみて下さい。