2020年9月6日日曜日

ハジメテ ヒラク


おはようございます。今日は、私立中高一貫校に入学した中学1年生の女子が、生け花を通して、本当の自分を出せる友だちができる青春ストーリーです。お楽しみください。


『ハジメテ ヒラク』こまつ あやこ著 講談社

主人公は私立中高一貫校に入学した中学1年生の綿野あみです。一人っ子のあみは、いとこの早月ちゃんに憧れて、早月ちゃんが通っていた私立校に入学します。

しかし、クラスの中の人間関係でギクシャクしてしまいました。

そんなあみがひょんなことから勢いで生け花部に入部することになります。

ちなみに、あみの趣味は脳内実況です。それはこんな感じです

『おはようございます。実況はわたし、出席番号三十三番、綿野あみがお送りいたします。』

生け花部の部員は4人、笑わないでルールに厳格な部長、ルールを堅苦しいと思っている先輩女子、無口な同級生。バラバラな4人ですが、あみはそれぞれの個性の良さを発見していきます。クライマックスは文化祭での創作生け花の発表。あみ自身は「特技」で部員の生け花を応援します。

ユーモラスで爽やかなテンポの良い、青春小説です。

著者のこまつ あやこさんは、自由の森学園が開校した1985年生まれ。大学卒業後、公共図書館で司書として勤務した後、私立中高一貫校に司書として勤務。2017年『 リマ・トュジュ・リマ・トュジュ・トュジュ』で講談社児童文学新人賞受賞しました。本書が2作目です。

※『 リマ・トュジュ・リマ・トュジュ・トュジュ』・・・タイトルはマレーシア語で「五七五七七」の意味で、短歌を意味します。マレーシアから帰国して中学2年に編入され、帰国子女であることで変な目で見られないか気にする毎日の少女が、突然、「督促女王」と呼ばれている図書委員の先輩に「吟行」(散歩しながら歌を作る)に連れだされ、マレーシア語を交えた短歌を作り、感心され、それから週一回の吟行が始まり・・・、主人公の少女が先輩や家族や友だちの思いに触れ、自分を取り戻していく・・・という物語です。