おはようございます!本日は、ナチス占領下にユダヤ人の子どもたちを救った羊飼いの少年の物語です。ご一読、ください。
『アーニャは、きっと来る』マイケル・モーパーゴ/作 評論社
1942年、第二次世界大戦さなかのフランス。ピレネー山脈の麓に佇む小さな村に住む少年・ジョーは、生活の大半を羊飼いとして平和な日常を送っていました。
しかし、彼は、ある日、自分の家の牧羊犬を救ってもらったことから、ナチスの迫害から逃れてきて、娘・アーニャを待ちながらユダヤ人の子どもたちを集めて村近くの国境を越えさせようとしている男、ユダヤ人・ベンジャミンと知り合います。
ジョーは、12人の子どもたちを山の向こうのスペインに逃す救出作戦に協力することになります。
そんな中、ついにのどかな村にもナチスがやって来ました。村がナチスに占領される中、ジョーは自分の家族や友人、ユダヤ人、ドイツ兵らとのかかわりの中で、様々な気付きを得て彼らの境遇や人生を垣間見ます。
ドイツの労働収容所から帰国したジョーの父親は荒れていましたが、ジョーのユダヤ人救出作戦への関与が明らかになると協力を約束します。
ところが、村人たち一丸となって子どもたちを逃す日が迫って来ますが、ベンジャミンが待つ娘・アーニャが来ません。救出作戦は成功するのか…アーニャは村に現れるのか。
・・・ユダヤ人の迫害や救出劇をめぐって、人々の連帯感や思いやり、生命の尊厳など様々なこと学び、ジョーは大人へと一歩ずつ近づいていきます。
本書は、少年の視点から、村の人々やドイツ兵の個性と、戦争がどう人の心を壊していくのか、ホロコーストとは何なのか、本当の正義とは何なのか・・・を問いかけてきます。
羊飼いの少年が、ナチスの占領下に学んだ生きる喜びと希望が描かれています。
