2020年9月24日木曜日

大統領を動かした女性ルース・ギンズバーグ

おはようございます!今日は、6/6、7/10、7/26に続いて1期生の須藤倫子さん、4回目のご登場。須藤(旧姓・小迫、通称:ちゃこねえ)さん、ご寄稿、ありがとうございます!先日亡くなった、アメリカの最高裁判事の伝記絵本の紹介。どうぞ、ご一読ください。

『大統領を動かした女性ルース・ギンズバーグ 男女差別とたたかう最高裁判事』ジョナ・ウィンター文 ステイシー・イナースト絵 渋谷弘子訳 汐文社 2018年

アメリカの最高裁判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグが9月18日に亡くなりました。87歳。現役のまま。裁判官?アメリカの?だから何?って思わないで、もうちょっと読んで。アメリカの10代20代がサンダース以上にクールだと思ってたおばあちゃんなんだから。

日本だとアイコンになるような老人ってどうしても「かわいい」になりがち。美輪明宏さまだって、キャラクター扱いでしょ。でもアメリカにおけるギンズバーグ判事は違う。「最強」で「かっこいい」の。伝説的ラッパーで巨漢の「ノトーリアスB・I・G」(1997年に暗殺)の名前をもじって、「ノトーリアスR・B・G」って呼ばれてた。悪名高いって意味。そんな風に言われて気を悪くしない?て聞かれて「私はこんなに小柄なのにね。でも私と彼はブルックリン(NYの下町)生まれ同士なのよ」ってにっこり笑ってたのもクール。RGB人形やマグカップ、Tシャツ、ここぞという判決を下す時につけてたレースの襟のレプリカなどなど、グッズも山のように出てるけど、みんな「かわいい」から買うんじゃない、彼女がカッコいいから、彼女の生き方を支持してるから、あんな風に生き抜きたいって思うから買うの。リスペクト!

最高裁判事だから偉いんじゃなくて、すごい人だからカーターに見出だされ、ビル・クリントンから最高裁判事に指名され(女性として史上2人め)、オバマに絶大な信頼を寄せられ、トランプには目の上のたんこぶと思われてきた。

コロンビア大の法科大学院を首席で卒業しても「女だから」って法律事務所には就職できず、それでも法律家として実績を積みながら、あらゆる性差別と闘い(女性だけでなく男性の権利も守り)、判例を一つ一つ積み重ねてアメリカの女性の地位と権利を向上させてきた。大きな声でわめいたり、一発逆転を狙うんじゃなくて、静かな声で精緻に説得、少しずつ支持の輪を広げて勝利を勝ち取るのがスタイル。

アメリカでは伝記も名言集もたくさん出てるけど、日本で今すぐ読めるのはこの伝記絵本。10月にはあすなろ書房から児童書の伝記も出るけど。子ども向けはちょっと…と思う人は、本人に密着したドキュメンタリー映画「RBG 最強の85才」(アカデミー賞ノミネート)や、若き日を描く伝記映画「ビリーブ 未来への大逆転」を観てね。